君は農業をやりなさい
今日は金曜日。
明日は休みをもらえたので、土・日曜日と2日連続で自分の時間を満喫できる。
とてもうれしい。
今週は職場でいろいろと考えさせられることがあって、心が衰弱した。
でも、そのおかげなのか、高校時代の夢を見た。
内容は、生物の先生が授業の最終回で、生徒一人ひとりに将来の進路を一方的にアドバイスするもの。
今でもはっきりと覚えているのだが、前の席から順番に名前を呼ばれて、「君は〇〇だから、〇〇になりなさい。」というもの。
一方的な言い草で、おせっかい極まりないのだが、みんな自分が何を言われるのかドキドキしていて、それなりに盛り上がっていたと思う。
いよいよ、私の番。
「〇〇君。う~ん、君はよく分からないけれど、農業をやりなさい。農業だ。」
「・・・・・・。は? 俺、文系やし、農業なんて興味ないし・・・。」
当時18歳の青年は未熟で多感だったこともあり、それなりに傷ついた。
でも、あれから30年近く経ち、あの先生は私という人間の本質を見抜いていたのかもしれないと思うようになった。
別に脱サラや就農を考えている訳ではないが、この数年、大自然と真摯に向き合っている人の生活や姿勢に強く共感を抱き始めているので、自分にもその素養があるかもしれないと勝手に感じているからだ。
とは言っても、農業は厳しい世界。
やったとしてもささやかな家庭菜園止まりだろうけど、生きる喜びが多少なりとも得られるのならいいのかもしれない。