弱い者達が夕暮れ、さらに弱い者をたたく
私が中学生のときは、バブル経済の真っ只中でした。
テレビを付けると、ド派手な衣装を身に付けたお姉さんたちが、お立ち台の上でセンスのようなものを片手に携え、踊っている姿が報道されていました。
コマーシャルでは、「24時間戦えますか?」と問いかけられ、「5時から男」が連夜、酒場で活躍する様が映し出されていました。
田舎の中学でしたが、友達の影響を受け、洋楽はマイケル・ジャクソンやボン・ジョヴィ、TOTO、邦楽はレベッカやTM NETWORK等をよく聴いていました。
その中でもTHE BLUE HEARTSは校内で大人気だったこともあり、好んで聴いていました。
先週末、世界を震撼させる暗殺事件が奈良で発生しました。
安倍元首相の知り合いでも関係者でもありませんが、妙に悲しく、気が滅入りました。
日本は世界有数の安全な国ではなかったのか?
事件の詳報を載せたネット記事の横には「日本では7人に1人の子どもが貧困に苦しんでいます」の広告が掲出されていて、さらに心がブルーになりました。
少しでも気分を和らげようと、久しぶりにTHE BLUE HEARTSを聴きました。
TRAIN TRAIN、情熱の薔薇、青空・・・。
30年以上が経過し、時代は昭和から平成、令和へと移りましたが、いま聴いても心にしみます。
というより、オッサンになった今の方が、一つひとつの歌詞に意味を覚え、共感できるのかもしれません。
好況の時も、不況の時も、社会は常に問題を抱えており、解決には困難が伴うようです。
本日のタイトルはTRAIN TRAINの一節ですが、せめて弱者が弱者を虐げるような社会だけは阻止してほしい。
そういう政治を望みたいと思い、参院選で一票を投じました。