メモの達人、コサエさん
メルカリで注文していた書籍が届き、早速読んだ。
私はメモを取るのが、あまり得意ではない。
字は比較的、きれいな方だと思うが、速記が求められるメモとなると別。
ミミズのような文字に様変わりし、自分で書いたはずのものが、解読不可能となることがよくある。
先日も、過去の資料を調べていた同僚が、私の書き残したメモを見て、苦悶の表情を浮かべていた。
最近は、記憶力、集中力ともにすっかり衰えてしまい、発言者が話した内容を瞬間的に忘れてしまうことも続出。
とくに自分にとって関心のないこと、面白くない人の話は、まさに「右耳から入って左耳から抜けていく」状態。
こうなってくると、手に持つペンは単なる飾り、パフォーマンスでしかなく、「自分は本当に大丈夫なのか?」と不安にさいなまれる。
そんなある日、私には心強い味方がいることに、(5年も一緒に仕事をしているのに・・・)ようやく気が付いた。
メモの達人、コサエさん。
まだ若いのに、この方。実に記憶力がよく、達筆。
要点を確実に記録する才能を有しており、そのメモは額縁に入れて飾りたいぐらいの美しさを放つ。
以来、可能な限り、取引先や関係部署との重要な交渉事や相談事には同席をお願いしている。
私が聞き役に徹し、コサエさんは記録に専念。
本当は一人でこなすべきことだろうが、後々のことを考えると、こちらの方がよいと判断した。
冒頭の「すごいメモ。」。
一気に読破したが、私にはコサエさんがいる限り必要なさそうだ。