下品な教師。でも、そんなの関係ねぇ!
夕食を一人でとっていると、妻と息子がパソコンの前でゲラゲラ笑っている。
何かと思ったら、YouTube番組だった。
小島よしお。
久しぶりに見た気がする。
「おっぱっぴー」
久しぶりに聞いた気がする。
普段から特定の番組しか見ないため、全然知らなかったが、小島よしおさんは再ブレイクを果たし、小学生の間では知られた存在のようだ。
今日見ていたのは、ゴボウを使った小数点の授業だった。
1本のごぼうを10個に分けて、小さくなったこの1個が「0.1」と、巧みな話術とオーバーリアクションで解説している。
普段は注意力散漫な息子が食い入るように画面を見つめている。
しかも、とても楽しそうだ。
私もしばらく一緒に見てみたが、大人が見ても面白い。
小島よしおの問いかけに、息子が真剣に考えている。
必死に絞り出した回答は残念ながら誤りだった。
すると、小島よしおが「間違えた? でも、そんなの関係ねぇ!」。
フォローも絶妙である。
表層の下品さの深部には、確かな教育観が根を張っているように思えた。
こんな先生が実際の教育現場にいたら、すぐに問題視されるのかもしれないが、生徒にとってはどうだろう。
きっと毎日学校に行くのが楽しいだろうし、勉強も楽しくなるんじゃないだろうか。
「ピーヤ」である。