「お金を増やす一番の秘訣は、自分が幸せであること」
久しぶりに経理・会計関係の書籍を読んだ。
経理の実務に携わっていない方にも理解してもらえるように、主人公と指南役である中世の学者との対話形式で文章が構成されていて、読みやすかった。
学者の口調がなぜか関西弁で描かれているので、関西人の私にはすんなりと頭に入ったように思う。
経理・会計業務に10年以上携わってきたが、普段は財務会計がメインであるため、管理会計の知識は曖昧になっていた。
だから、限界利益(売上高-変動費)について解説されていた第5章は改めて勉強になった。
会計の知識やリテラシーは仕事だけに限らず、個人の人生をも豊かにしてくれることが示されていた。
「大事なのは、幸せを感じる感度や。幸せを感じる感度が高ければ、ただ海とか山とか自然が豊かな場所にいるだけでも幸せやし、お金を使わんでなにもしなくても幸せを感じるもんや。逆に幸せを感じる感度が低いと、どれだけお金を使ってぜいたくをしても心は満たされへん。せやから、お金を増やす一番の秘訣は、自分が幸せであること、とも言えるな」(本書228頁より)
その境地に達するまでには、もう少し時間がかかりそうだが、そうありたいと思った。