日本人の”節約道”
以前、著名な投資家がテレビ番組でこう言っていた。
「日本人は基本的にケチでお金が大好き。その証拠に国民一人当たりの寄付額は主要先進国の十分の一にも満たない。”節約道”が根付いたこの国で、日銀の物価2%目標達成は到底無理。」
連日の暗い報道に接して、その発言をふと思い出した。
昨年10月の消費増税に加え今回のコロナショックが日本人の”節約道”の追求にさらに拍車をかけるのか?
デフレマインドが再燃・拡充し、一気に不況へ突入するのか?
私には先がまったく見通せないが、生活が今より厳しくなることは覚悟しておいたほうがよさそうだ。
そんな自分の4月の消費行動を振り返ってみた。
・コーヒー豆購入(3回) 3,348円
・タクシー代 1,080円
・仏花購入 700円
・外食代(立ち食いそば) 380円
・缶コーヒー 130円
計 5,638円
驚きの数字が出た。
過去に見たことがない節約ぶり。
ここまでくると、缶コーヒーとタクシー代がとんでもない浪費に見えてくる。
私の場合は、朝食は食べない、昼食は妻の弁当持参、夕食は自宅でとる、といった生活パターンが主であるため、今のようにコロナ禍で休日に出かけなくなると、こうなってしまう。
ただ実際には上記以外に、dポイントでビールとつまみを3千円分ほど購入したので、消費行動全体としては1万円ほどになる。
それにしても最近、現金を使うことがほとんどなくなった。
そもそも自分で物をあまり買わなくなったし、買うにしてもiD払いが大半を占める。
今日、同僚が「ゴールデンウィーク前に現金をおろしておかないと!」と言って、慌てて職場内ATMに駆け込んでいたが、いまの私にはまったくその必要がない。
私のような人間が増えると、きっと不況になるんだろうなと、少し後ろめたさを感じる。
そんな私だが、お世話になった高校と大学のクラブには、毎年欠かさず寄付をしている。
これはこれで何の抵抗もなく、気持ちよく支払えているので、何とも不思議なものである。