二度と一緒に仕事をしたくないが、自分の成長にはつながった上司
大学卒業後、そのまま企業に就職し、一度の転職を経た私のサラリーマン生活も24年目に突入した。
この間、いくつかの職場を経験し、多くの上司、同僚、後輩、部下と関わってきた。
人は十人十色、性格や思考もみな異なるのだから自然なことなのかもしれないが、中には生理的にまったく合わない人、陰湿で不愉快な思いをさせられた人、常に高圧的な物言いの人、など1分、1秒でも同じ空気を吸いたくない人が少数ながらいた。
ただ、その中には二人だけだが、自分の成長を促進してくれた上司がいた。
共に厳しい人だったし、提出した資料を一発で承認してくれたことなど皆無に近い。
常に改善を求められ、時には半年以上、修正を繰り返したこともあった。
神経は相当すり減ったし、ドロップアウト寸前まで追い込まれたこともある。
結果的に何とか乗り越えられたし、それらの積み重ねが評価されたこともあって、今があるのも事実。
ストレス解消のため、いろいろ模索する中で、その後の趣味へと発展したものもある。
でも、彼らに感謝しているか? というと、そんな綺麗ごとを述べる気にはとてもなれない。
同じ時間を割いて働くのなら、厳しくても尊敬できる人、魅力的な人のもとで働ける方がいい。
40代半ばになり、周囲を見渡せば自分にも部下がいる。
かつての自分ができたから部下もできるだろう、成長につながるだろう、という思い込みは危険だし、強要してはならない。
常に自分に言い聞かせている。